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鹿狼山から |
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4月3日(日)には「高山の原生林を守る会・自然観察会115回」が鹿狼山で行われることになった。担当は私になっている。内容は鹿狼山のスプリングエフェメラルとスミレの観察である。例年4月の第1週目土日にはカタクリ・キクザキイチゲ・アヅマイチゲなどは開花しているので、この日に決定した。 鹿狼山は430mの小さい山であるが、カタクリの群落を見ることができる。しかし、寒い年、暖かい年で、前後1週間くらいずれるので、丁度見頃にあたるかどうかはその時期になってみないと分からない。昨年も、この日ならばと思い、東京からお客様3人を迎えたが、3月下旬が意外に寒く、カタクリは鹿狼山の入り口で2・3輪開花している程度で、後は蕾だった。それでも、カタクリの蕾が大切に守られるように葉っぱに包まれ、寒さをしのいでいる姿が、お人形のようにかわいいわと、スケッチブックを取り出して、丁寧に描かれて行った。東京でカタクリを見ようと思えば大変な行列で、立ち止まったり、スケッチをしたりすることはできないそうである。「こんなに、ゆっくりとカタクリをみたことはなかった。」ということなので、私としてはほっとしたのである。翌週の4月11日にも登ってみたが、満開の中にもしぼんだものがあり、盛りは過ぎていた。本当によい時期は短いのである。 カタクリ・キクザキザキイチゲ・アヅマイチゲなど春先に一斉に咲いて、咲いたかと思うとすぐに消え去ってしまう。このような草花をスプリングエフェメラルといい、「春の儚いもの」「春の短い命」という意味で、温帯の広葉樹林帯に適した植物であり、春の明るい林床で光合成を行い、根茎や球根に栄養を蓄える。と本には説明されていた。明るい日差しの中で花びらをくるんと巻き上げて、うつむきがちに咲くカタクリの花は、誠に美しく、誰もが引きつけられる花である。4月3日に会員の皆様がここに来られるときは、お天気の良い日であることを祈りたい。 さて、スミレの方であるが、鹿狼山には12種類のスミレがあることを以前「鹿狼山のスミレ達」という題で書いたことがある。アオイスミレ、マキノスミレ、マルバスミレ、ヒナスミレ、エイザンスミレ、アカネスミレ、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ、アケボノスミレ、サクラスミレ、ニオイタチツボスミレ、ツボスミレで12種類となる。例年3月末にはアオイスミレが咲くので4月3日にはきっと会えると思う。丸い葉っぱに、薄青い花びらで、この花びらがひらひらとフリルのようになっており、とても愛らしいのである。「スミレのプリンセス」と言われるヒナスミレには少し早いかもしれない。 寒い冬も峠を越え、春の気配がする今日この頃である。鹿狼山の林床、土中のカタクリの球根はどのくらい目覚めているのだろうか、掘り起こしてみたい気がする。 (2011/02/27記) |
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鹿狼山のカタクリ群落 |
お人形のようなカタクリの蕾 |
アオイスミレ |