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鹿狼山から |
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雪があるうちは山スキーが忙しく、どうしても鹿狼山の方はお留守になってしまう。先日、箕輪の迷沢周辺を山スキーで歩いていたら、蕾の先が黄色い、咲き初めたばかりのマンサクに出会った。そうだった、鹿狼山のマンサクを今年はまだ見ていなかったと思い出した。鹿狼山のマンサクは、いつもは2月の中旬頃に咲く。登山道に覆いかぶさるように大きな枝を伸ばしている。マンサクというだけあって春の訪れを告げる花である。これは大木にはならないらしく、どこの山に行っても、それほど大きいものに出会わないできた。それで、私の中では鹿狼山のマンサクの木が一番大きくて立派である。 さて、3月10日に相馬では珍しく大雪が降り、土曜日になってもまだ雪が残っていた。マンサクはどうだろうかと鹿狼山に登ってみることにした。登山道は周回コースになっている。その日の気分で右回り、左回りを決めている。今日はマンサクに近い左回りにする。どちらから登っても観察する樹木はほぼ決まっている。左周りの時はまずウリノキだ。ウリノキの冬芽は茶色の毛で覆われていた。ルーペで覗くと、さながらゴリラの頭部といったところか。次はイヌブナを見ようと思って、イヌブナに近づいたら、手前の細い枝についている赤い冬芽が眼に入った。あれっ、この赤くて小人さんの帽子のような冬芽はネジキじゃないか!鹿狼山にネジキがあったんだ!やっぱり、と新たな発見がうれしい。というより、どうして今まで気がつかなかったのだろう。見ているようで見ていないのが、私の目である。昨年12月に浪江町・八丈石山に登った時も、ネジキがたくさんあった。そのときに、ここにあるなら、鹿狼山にもあるんじゃないかと思った。見つけることができて良かったと、宿題が終わったような気分になった。 ところで、イヌブナの方はまだしっかりと芽鱗に包まれていた。ブナの冬芽とそっくりだが、こちらのほうが一回り大きいし、形状が細長い。これも4月も20日を過ぎた頃には芽鱗を落として、白い毛に覆われた素敵な若葉が生まれて来る。シデ類やカエデ・モミジ類の若葉が光に透かされて輝くのも間もなくである。 東屋を過ぎて右手の沢を覗いたら、オオバジャノヒゲと枯葉の間からカタクリが遠慮がちに葉っぱを1枚出していた。おお〜、今年もこんにちは。地面が雪に覆われているからまだかなと思ったら、やはり、いつもと同じ頃に出てきている。来週は二枚目の葉っぱに包まれながら花がお目見えするかもしれない。今月末にはかわいい花が見られることだろう。 さて、お目当てのマンサクの木にたどり着いた。登山道の上方高くに伸びているため、登山者にもあまり気づかれない。まだ、黄色い花が付いていた。盛りは疾うに過ぎていて、終わりかけの3部咲きといったところだ。写真を撮ってみたが遠すぎてイマイチである。 4月になれば、鹿狼山にはカタクリの他にも色々な花が咲き出し、春爛漫となる。私は山スキーの冬と、鹿狼山の春を行ったり来たりするので、ますます忙しい。(2010/03/20) |
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イヌブナの冬芽 |
芽鱗を落とすイヌブナの若葉 |
カタクリの葉っぱ |
カタクリとキクザキイチゲ |